更に知りたい!カメラレンズの選び方が分かるカメラ用語

カメラ用語

レンズ交換式のカメラを持っている人が必須になるのがレンズの知識です。
単体でレンズを買う場合はもちろんですが、初めてカメラを買う場合でも「キットレンズ」の種類を選ぶ必要があります。

レンズを選ぶ際に必要となる基本用語を覚えておくと、レンズの知識がアップし、自分にあったレンズが選びやすくなります。
ぜひ覚えておくようにしましょう。

画角・焦点距離

一番感覚的に分かりやすい用語が「画角」です。
スマホでもコンデジでも、撮れる範囲や広さは決まっています。
この撮れる範囲=画角はレンズによって異なります。

そのレンズの撮れる範囲を、分かりやすく数値化したものが「焦点距離」です。
焦点距離が小さいと「広く」、大きいと「狭く」撮れます。

焦点距離を考えるうえで大切なのが「35mm判換算値」です。
実は「焦点距離50㎜」というレンズを買っても、カメラ本体の性能(厳密にはイメージセンサのサイズ)によって、実際の焦点距離が変わります。
レンズ × カメラ」の組み合わせで、ようやく焦点距離が決まるのです。

レンズを選ぶ上ではそれだとややこしいので、基準となるカメラを決めて焦点距離の表示をそれに合わせる、という決まりです。
その基準となるカメラが「35mm判」と呼ばれるカメラです。

したがって「35㎜判換算値:50㎜」とあれば、「基準カメラ(35㎜判)では50㎜の焦点距離」を意味します。

レンズの種類

レンズは焦点距離や特徴によって以下のように種類分けされています。

焦点距離による分類

広角レンズ

焦点距離は28㎜以下
24㎜以下は「超広角」と呼ばれる。
広い範囲を写真に収めることができる。

望遠レンズ

焦点距離は70mm以上
写る範囲は狭くなるが、遠くのものを大きく写すことができる。
ボケ効果が大きい。

ズーム可否による分類

ズームレンズ

写す範囲を自由に拡大、縮小して撮ることができる。
レンズによってズーム率(倍率)が違ってくる。

単焦点レンズ

焦点距離が固定されたレンズ。
ズームはできない。
ズームレンズよりf値が小さく、明るく撮れる特徴がある。

その他の特徴による分類

パンケーキレンズ

パンケーキの様に薄く軽いレンズ。
望遠・ズームレンズは大きくなりがちなので、基本的に単焦点レンズのことを指す。

マクロレンズ

最大撮影倍率が大きいので、花・料理・小物などを大きく画面いっぱいに写せるレンズ。

魚眼レンズ

180度ととても広い範囲を写せるレンズ。
レンズが半球体をしていて、中心以外がグッと歪むユニークな写真が撮れる。

メーカー純正以外のレンズ

サードパーティレンズ

メーカーの純正レンズではないレンズを「サードパーティレンズ」と呼びます。
TAMRON、SIGMA、カールツァイスなどのレンズ専門のメーカーが、各種マウント用に様々な種類のレンズを発売しています。

選択の幅が広がるサードパーティレンズですが、メリット・デメリットがあります。

<メリット>

  • 純正より安く、コスパ◎
  • 純正にない豊富な性能のレンズを使える

<デメリット>

  • ピントずれが起こることがある(調整の手間がかかる)
  • 純正より大きく重いことが多い

f値・絞り

f値」はほぼイコール「絞り」のことと考えて問題ありません。
カメラに取り込む光の量を調節しているのが、「絞り」と呼ばれる仕組みです。

絞りを大きく開いたり閉じたりする、その大きさをf値で表現しています。

  • 小さいf値:絞りが開いて光をたくさん取り込み、明るい写真が撮れる。ボケが大きくなる。
  • 大きいf値:絞りを閉じ光を制限して、背景までくっきりした写真が撮れる。

レンズ毎のf値は「F3.5~5.6」のように範囲が書かれています。
絞りを開ききった時がf値3.5で、一番絞った時がf値5.6ということです。

f値通しレンズと呼ばれるf値固定のレンズもあります。
f2.8などと記載され、画角を変えてもf値が変わらない高価なレンズです。

開放f値

レンズの最も小さいf値を「解放f値」と言います。
これが小さいほど明るく・ボケる一眼ならではの写真が撮れます。

一般的にはf値が2.8以下であれば、明るいレンズと言われます。

マウント

カメラとレンズを接続する部分の名称です。
メーカー毎にマウントの種類が違ったり、同じメーカーでも複数の種類があったりするので、レンズを単体で購入する時はマウントの種類に注意しましょう。

マウントアダプターというパーツがあると、マウントの種類が違っても接続できます。ただ、レンズ本来の性能を出せないことがあります。

マニュアル/オートフォーカス

写真のピントを合わせるには、自動であわせてくれるオートフォーカス(AF)と、手動で合わせるマニュアルフォーカス(MF)があります。
今ではAF機能が大変使いやすくなっており、MFを使うことは少なくなりました。

繊細なピント合わせが必要な時には、MFでレンズのフォーカスリングを回してピントを調節します。

 手ブレ補正

手ブレが発生した時に、自動補正してくれる機能です。
付いていると安心な機能ですが、その分レンズが重くなるというデメリットもあります。

カメラ本体にも手ブレ補正が付いている機種があり、カメラ・レンズ共に付いているに越したことはないお役立ち機能です。

まとめ

レンズによって写真の表現は無限に変わります。
レンズ用語が分かると、レンズを探すのもグッと楽しくなるので、基本を知っておきましょう。

カメラ用語はこちらの記事も参考に
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