初心者でもプロ仕様の写真が実現できるカメラレンズの選び方

カメラ初心者

カメラのボディよりレンズ選びの方が大切と言われることもあるほど、レンズは撮影を左右するアイテムです。
どんなシーン」を撮るのか「どんな写真」に仕上げたいのかを意識して最適なレンズを選ぶことで、より満足のいく写真を撮る事ができます。

カメラレンズの種類

自分に最適なレンズを知るためにはレンズの種類を知っておくことも重要です。

単焦点レンズ

単焦点レンズは、ズーム機構が無いレンズです。
撮れる範囲が決まっているため、自分が撮りたい距離まで動かないとならず、慣れが必要なレンズです。
撮影する被写体の大きさは調整出来ませんが、サイズがコンパクトでシンプルな構造が特徴です。

画質が非常に良いのも単焦点レンズのメリットとなっています。
美しいボケや、暗いところでも明るく撮れる特徴があります。
また、ズームレンズに比べて価格もリーズナブルです。

ズームレンズ

ズームレンズは、スマホ・コンデジを使い慣れている初心者でもとっつきやすいレンズです。
ズームで被写体をアップで撮影したり、広い景色を綺麗に撮影する事が出来る利点があります。

ズームレンズには、標準ズーム、望遠ズーム、広角ズームといったタイプが存在します。
基本的に、焦点距離の変更可能なこの3つのズームレンズを備えると、一通りのことができるようになります。

この3つを含めたズームレンズの種類は以下のようになっています。

  • 広角ズームレンズ:16-35mm
    海や空、山などの広がりのある景色
  • 標準ズームレンズ:24-70mm
    風景やスナップ、ポートレートなど
  • 望遠ズームレンズ:70-200mm
    人物や動物、建物など、遠くの被写体のアップ
  • マクロレンズ
    植物や昆虫などの接写で、ボケを活用
  • 魚眼レンズ
    被写体を大きく歪ませる超広角撮影

単焦点レンズとズームレンズの選び方

カメラに慣れていないうちは、単焦点レンズとズームレンズの選択に迷うものです。

利便性の面で、初心者にはズームレンズの方が適しています。
ズームレンズは焦点距離を変えられるため、リングを回すだけで被写体の大きさを設定できます。
撮影位置を移動しなくても、ズームレンズがあれば被写体を捉えられます。

焦点距離を変えられない単焦点レンズだと、撮影場所によってはレンズを何本も持って行かなければなりません。
ズームレンズは単焦点レンズと比較するとコストは高くなりますが、アップでの撮影や景色や風景の撮影など撮りたいシーンに合った撮影に適しています。

逆に単焦点レンズのメリットは画質の良さです。
高画質で写したい場合や、星空などで明るさが求められる場合は、単焦点レンズが適しています。
用途が限られている場合は価格の安い単焦点レンズのほうがコスパもいいでしょう。

レンズを選ぶときのポイント

初心者向がレンズを購入するべきタイミング

スマホやコンデジの代わりに、ちょっといい写真を撮りたい。
そんな思いでカメラを購入して間もない初心者の間は、カメラボディを購入した時にセットになっているレンズで恐らく問題ないはずです。

セットのレンズはそれほど極端な特徴がないので、可もなく不可もなくオールマイティに使えます。

付属レンズでもスマホ・コンデジとの性能には差があるので、一味違う写真が撮れるでしょう。
まずは付属レンズをどんどん使ってみてください。

撮っているうちに、なにか仕上がりがしっくりこなかったり、上手な人の写真を見てこんなふうに撮りたいと思い始めた時がくるでしょう。
その時がレンズを購入するタイミングです。

それまでの過程で自分がどんな写真を撮りたいのかが固まってくるでしょう。

マウント形状

カメラレンズの選び方のポイントとして、まずはマウント形状があります。

マウントは、レンズとカメラと接合する部分の事を指していますが、メーカーによってマウント形状が異なります
マウントの形状が異なると、レンズがカメラ本体に接合出来ないため選ぶ際には注意が必要です。

まずレンズが自分の持っている一眼カメラに対応しているのかが重要です。
同じメーカーのレンズを選べばほぼ問題ありませんが、同じメーカーでも世代が異なると合わないこともあるので注意しましょう。
主にカメラレンズをメインに製造、販売されているレンズメーカーの物を購入する場合には、特にマウントの形状を確認して選ぶ必要があります。

撮影シーン

次のポイントは、何をメインで撮影するのかです。
「風景を大迫力で撮りたい」「花や人のポートレートを撮りたい」「野鳥を撮りたい」など、すでに撮りたいシーンや場面が決まっている場合はイメージ通りに映像を切り取ってくれるレンズを選ぶ必要があります。

カメラのピントを合わせる事が出来る一番短い距離を最短撮影距離といいます。
選ぶレンズによっては、この最短撮影距離も様々です。
カメラと被写体との距離を少なくして接写したい場面が多い場合は、最短撮影距離が短いレンズを選ぶと良いです。

接写をする事が多い場合には、マクロレンズを選ぶとより綺麗に接写が出来ます。
人を中心に撮影するのであれば、レンズは近くを撮影するのに最適な単焦点の50mmや85mmと言った画角が良いでしょう。
乗り物、動物、スポーツなどの撮影は200~400㎜の望遠レンズを選びます。

コンパクトカメラのようにズームできるズームレンズを選べば様々なものを撮影出来て便利ですが、単焦点に比べると、やや画質が落ちるので、こういった点も考えながら選ぶのがオススメです。

レンズの明るさ

レンズはF値と呼ばれる数値(開放絞り値)で明るさが決まっています。

開放絞り値とは、絞りを開けたり絞ったりする事で、明るさや背景のボケが調整出来ます。
この数値が少ないほど夜景などが綺麗に撮影出来たり、背景がぼけた一眼カメラらしい写真が撮影できます。

また、開放絞り値の幅が広い方が明るさや背景のボケ具合などの調整の幅も広がるということになります。

価格

明るくて、望遠のレンズ(200㎜でF2.8など)となると数十万円するケースもあります。
また明るくて単焦点の50mm程度のものだと比較的安価です。

このように予算も意識して選ぶことも大切と言えます。

まとめ

一眼カメラの撮影において、重要な役割をするレンズ。
とりあえずこれを持っておけばOKという万能レンズやレンズキットなどの購入で最低限のことはできます。
しかし、撮影を経験していくと、自分のニーズに合ったレンズが欲しくなるもの。

自分が撮りたい写真こだわりたい部分と、予算との兼ね合いで満足のいくレンズを選ぶようにしましょう。

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