広角レンズを購入したらまず撮りたい!レンズの強みが活かせるおすすめシーンと撮るときのポイント

レンズ

レンズにはそれぞれ特徴があり、得意なシーン・不得意なシーンがあります。
中でも広角レンズは使いこなすと素敵な写真が撮れるアイテムです。
広角レンズの機能を最大限に引き出せる、おすすめシーンと撮影ポイントをご紹介します。
広角レンズを買ったばかりの人も購入を迷っている人もぜひチェックしてみてくださいね。

広角レンズの主な特徴

広角レンズの特徴は以下のとおりです。

  • より広い範囲を写すことができる
  • 遠近感・立体感を強調できる
  • 被写界深度が深い(ピントの合う範囲が広い)

広範囲だけでなく、使えるシーンが幅広い広角レンズ。
具体的なおすすめシーンを見ていきましょう。

広角レンズ使用のおすすめシーン

旅の風景・星空・夜景~見たままの風景を伝えたい~

旅先であまりの絶景に感動して、「この感動を伝えたい!」と写真を撮ったこと、誰でもありませんか?
しかし、後からその写真を見ても「感動の半分も伝わらなかった!」という経験もあるのではないでしょうか。

なぜ感動をありのままに伝えられないのか。
それは、人間の目とカメラのレンズが写せる範囲のギャップが大きいせいです。

眼前に広がった、広大な風景をそのまま残したい。
どこまでも続く星空を写したい。
夜景の光の洪水を表現したい。

広角レンズなら、そう思ったときに人間の目と同じかそれ以上の範囲を写すことができます。
広がりのあるダイナミックな写真に仕上がり、その時見た感動をそのまま残せるのです。

さらに風景に使うのであれば、超広角レンズがおすすめです。
厳密な定義はありませんが、広角レンズと超広角レンズは画角により以下のように呼ばれることが多いです。

  • 35mm以下(約60度):広角レンズ
  • 24mm以下(約85度):超広角レンズ

人間の目は、画角12~15mm程度(約120度)と言われ、できるだけそれに近い画角の方が伝えたいイメージが伝わりやすいです。

ただし、超広角になると値段も上がります。
ただ広ければいいというわけではないので、自分の撮りたいイメージに最適な画角のレンズを探しましょう。

建物・タワー・線路~遠近感があり迫力ある絵にしたい~

高層ビルやタワー、奥から手前に続く線路など、高さや奥行きを強調したい時にも広角レンズの出番です。

広角レンズには、巨大な被写体を画角(写る範囲)に収めつつ、近い物はより大きく、遠い物は小さく表現する特徴があるからです。

例えば、そびえ立つ大木を下から煽るように撮ると、大木が眼前に迫ってくるような迫力ある写真になります。
目で見るよりも遠近感・立体感を強調して写せるので、どこか非現実感のある不思議な写真にもなります。

この手法を上手く使えるようになると、ワンランク上の写真を撮ることができるようになります。

飲食店・カフェ・インテリア~手狭な屋内でも撮りたい物を撮る~

動き回る範囲が限定される、屋内での撮影では被写体との距離が近いことが多いです。

被写体が全部入らないのに、後ろに下がれない。
そんな時に広角レンズを使うと、位置はそのままで全体を収めることができます。

室内のインテリアや、可愛いカフェなどを撮りたい時。
屋内の一部分だけを写しても、全体の雰囲気までは伝わりません。

手狭な場所の雰囲気を伝えるのも、広角レンズが得意とするシーンです。

また、被写体を写しつつ、その周囲も画角に入れたい。
そんな時も広角レンズは、被写体の大きさはそのままに、周りの背景も写してくれます。

広角レンズで撮影する時のポイント

脱!広く撮れるだけの写真

広角レンズを使うと、広く撮れることが嬉しくて、あれもこれも入れて撮ってしまいがちです。
情報を記録するだけの写真ならいいのですが、何かを伝えたい写真に邪魔な情報はいりません。

撮りたい物にぐっと寄ってみる。
アングルを大胆に変えてみる。

少しの工夫で、見違えるほど印象的な写真に変化します。
普段より広く撮れる分、何を入れて何を写さないかを意識するのがとても大切です。

被写体の歪みに注意

広い範囲を1枚に収めることで、写真の端の方に歪みがでることがあります。
これはレンズの特性上避けられないことです。

できるだけ歪みを少なくするには、

  • カメラを水平に構え、被写体の真正面から撮る
  • 主となる被写体は、構図の真ん中に配置する

これらに気を付けてください。

特に建物や人物を撮るときには、歪みに気を付けましょう。

パンフォーカステクニック

遠近感のある写真が撮れる広角レンズですが、よりパキッと締まった印象の写真を撮るコツがあります。
それが「パンフォーカス」と呼ばれるテクニックです。

広角レンズの特徴の1つに被写界深度が深いことが挙げられます。
「被写界深度」とはピントの合う範囲を表します。
広角レンズの「被写界深度が深い」ことは「ピントの合う範囲が広い」ことだ言えます。

風景写真であれば、手前から奥までピントを合わせたいですよね。
例えば、富士山をど真ん中にした構図で、手前の木はピントが合っているのに、肝心の富士山がボケボケだったら台なし。
逆も然りです。

こんな時は「パンフォーカステクニック」の出番です。

  1. 撮影モードを「絞り優先」にする
  2. f値(絞り値)は8~10程度にする
  3. 撮りたい(ピントを合わせたい)奥行きの1/3程度の場所にピントを合わせる

これがパンフォーカスの基本です。
実際にきちんとピントが合っているか確認しながら、ピントの位置やf値を調整しましょう。

おすすめ広角レンズ

Canon 広角ズームレンズ EF17-40mm F4L USM

高解像度・高画質を実現できる人気のレンズ。
手ブレ補正機能やフッ素コーティングなど、使い勝手の良い機能も人気のポイントです。

Nikon 超広角ズームレンズ AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

開放F値が2.8で一定の、描写力に優れた大口径ズームレンズ。
FXフォーマットやナノクリスタルコートなどの技術でクリアーな画像を実現できるレンズです。

OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

HD動画にも対応している、軽量かつコンパクトな超広角ズームレンズ。
お手頃な価格も魅力です。

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