タイトルからわかるように、今回は超高解像度の変態モデルとも言える一眼レフ・ミラーレス機の紹介です。多分、一般の人には全く必要のないものかと思われますが(笑)、解像度の限界に挑戦したレア機を紹介していきます。
実は一般に発売されているカメラで有効画素数が1億を超えているカメラが2機種存在します。
高解像度のメリット・デメリット
まずは軽くですが、高解像度のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
高解像度のメリット
高解像度はもちろんのことキレイです!より詳細なところまで撮影ができるのでトリミングなどをしても情報量が多い分、画質が劣化しづらいです。また、実際にポスターやアルバムに印刷する場合には高解像度のほうが有利と言えるでしょう。
高解像度のデメリット
データ量が大きいこと・繊細な分ブレに弱い・価格が高い、ここらへんが高解像度のデメリットでしょう。金額やデータ量を気にしなくてもブレが目立つ分、初心者が奮発して購入しても、使いこなせない可能性もあるので気をつけましょう。
FUJIFILM GFX100
最初に紹介するのが、FUJIFILM GFX100で有効画素数1億200万画素という、ワンショットではおそらく世界一の高解像度です。お値段は約120万円で重さは約1.4kgのミラーレス一眼カメラです。この大きさとお値段でミラーレスです。いろんな意味ですごい。。。
「二度と戻らない貴重な瞬間を後世に残す」というミッションの元製作されたものであり、富士フィルムの本気が見えるカメラでしょう。35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載しており、独自の色再現技術と組み合わせて、超解像度モデルを実現しております。
専用バッテリーを2個搭載でき、約800枚の撮影が可能となり、USB給電も可能です。動画に関しては4K30Pで撮影できます。
超高解像度のための手ブレ補正
先ほど解説したように、高解像度モデルはブレに弱いです。そのため、FUJIFILM GFX100では手ブレ補正もしっかりと実装されております。
- ボディ内手ブレ補正に関しては、センサーシフト方式5軸補正
- シャッター衝撃を吸収するための、ショックアブソーバー
- 人間工学に基づいた、グリップ
を搭載し、ブレはかなり小さく抑えられる設計になっております。
実際のFUJIFILM GFX100の写真集
ハッセルブラッド H6D-400C MS
ハッセルブラッド(Hasselblad)はスウェーデンのカメラメーカーで、アポロの月面着陸時に使われたカメラとして有名です。こちらも1億画素CMOSセンサーを搭載し、お値段は634万円と高級車が買えてしまうレベルの圧倒的高級カメラです。
お値段的にも基本的な性能はほぼすべて備えており、4K動画ももちろん可能です。重さは2180gと2kg超えで、もはや重機ですね(笑)
4億画素マルチショットモード
なんと1億では満足せず、4回1ピクセルごとにずらし撮影するモードを使うことに寄って、4億画素もの超高解像度撮影が可能です。なんとファイルサイズは500MB超にもなる場合もあるとてつもない情報量の写真が撮影できます。
こちらは文化財複製・修復、絵画・彫刻の撮影など、アート等の撮影に適しています。さらにこの上の6ショットマルチショットモードというモードがあり、こちらはさらに0.5ピクセルずらしたものを2枚合成することでさらに解像度を上げるモードです。
なんとファイルサイズは2.4GB(23200 × 17400px)と規格外の情報量の写真が撮れます。なんとDVDの容量の半分以上という、超超高解像度の写真が撮影でき、マルチショットまで含めると世界一の高解像度モデルと言えるでしょう。
実際のハッセルブラッド H6D-400C MS写真集
あまりにも高価格のため、写真がほぼ見つかりませんでした。気になったからはぜひ公式サイトをご覧ください。
番外編: 超高感度多目的カメラ
ISO感度400万相当のCanon ME20F-SH
キヤノンが業務用にME20F-SHという超高感度多目的カメラがあります。最低被写体照度0.0005lux以下(ISO感度400万相当)という、ケタがおかしいことになっているカメラです。ちなみにお値段は300万円。
ここまでの高感度になるとナイトサファリなどもしっかりと撮影することができます。サンプルは公式の動画があるのでこちらをご覧ください。
お求めやすくなった新型 Canon ME200S-SH
ME20F-SHのISO感度を20万相当まで抑え(それでも半端ない)、画素数を829万まであげた新型を2019年12月に発表しました。お値段は65万円と、少しだけ手の届く範囲に。こちらも気になった方はCanon公式のページをご覧ください。
まとめ
今回紹介したのは技術力を最大限まで高めた結果、一般の方には手の届かないものばかりとなっていまいましたが、別の機会に数十万円程度の一般の方でも何とか手の届く、高解像度のミラーレス一眼カメラ等を紹介していきたいと思います。
技術の進歩は凄まじいので、数年後には今回紹介したものが安価で家庭でも手の届く製品になっているのかもしれないので、未来を想像するにもこういった技術力の塊に関しては、知識としては知っておきたいものですね。
今回は超高解像度と呼ばれるカメラを紹介してみました。この記事のようにカメラのトリビア的なものも、当メディアでも紹介していければと思います。
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