世界的なカメラメーカーとして知られるニコン、そんなニコンから販売されているのがZシリーズです。
今までにない新機軸のミラーレスカメラであり、今後ニコンの主流となるシリーズ。
今回、そんなニコンの次世代メインストリームとなるZシリーズの全機種を価格帯、サイズ、画素数、連続撮影速度などから比較します。
Zシリーズにはどのようなモデルがあるのか?
Zシリーズは、ニコンの新しいレンズマウントを採用したレンズ交換式ミラーレスデジタルカメラのシリーズです。
ニコンが今積極的に投入しているラインでもあります。
Zシリーズの2020年現行のラインナップは、
- Z7:プロ・ハイアマチュア向け
- Z6:ミドルクラス
- Z50:エントリー向け
- Z5:最新モデルであるミドルクラスとエントリーの両サイドに対応
の4機種となっています。
ちなみにこれらのモデルはほぼ、近年トレンドであるWi-FiやBluetooth搭載をしており、ワイヤレスで画像を転送可能です。
それでは各項目ごとに比較していきましょう。
価格帯
Zシリーズの価格帯は明瞭な棲み分けがされています。
- Z50:10万円程度
- Z5:17万円程度
- Z6:20万円程度
- Z7:30万円程度
比較としてフラッグシップの一眼レフで80万円に迫る価格帯のメーカーもある中、最上級モデルのZ7であっても30万円程度という価格設定は、レンズ交換式カメラというくくりにおいては比較的入手しやすいモデルと言えます。
ちなみにこの価格帯は性能差にもある程度反映されています。
予算内のシリーズであれば、性能差にこだわって選ぶのも良いでしょう。
ボディの大きさ
ボディサイズは以下のとおりです。
- Z50:約126.5×93.5×60.0mm
- Z6、Z7:約134×100.5×67.5mm
- Z5:約134×100.5×69.5mm
Z6とZ7が同サイズ、Z50がひと回り小さいというものです。
そして最新のZ5はZ6やZ7と比べてボディ幅が2㎜厚くなっています。
ここで、違和感を覚える方もいるのではないでしょうか。
なぜ下位モデルのZ5の幅がわずかではあるものの広くなっているのか、そんな違和感です。
理由はいくつか考えられますが、主な理由としてダブルスロットを搭載したことを挙げたいと思います。
これまで発売されてきたZシリーズは記憶媒体が1枚しか搭載できないシングルスロット(XQDカード1枚)でした。
しかし、最新のZ5からはニコンの上位機種と同じ記憶媒体(SDカード)が2枚挿せるダブルスロットになったのです。
この構造の大幅な変更がサイズをわずかながら大きくさせた可能性もあります。
画質関連の性能
肝心の画質関連の性能も見ていきましょう。
まずは画素数です。
- Z50:約2088万画素
- Z5:約2432万画素
- Z6:約2450万画素
- Z7:約4575万画素
このような差だけでなくZ50とそれ以外には大きな違いあります。
それはイメージセンサーのサイズ、「APS-C」と「フルサイズ」の違いです。
フルサイズは、フィルムカメラと同じ画角(広い範囲が撮影できる)で撮影できます。
本来のカメラの画角と同じことから上位機種に採用されることが多く見られます。
APS-Cサイズはやや狭い画角で撮影できるという特徴があります。
センサーが小型にできることや製造コストがフルサイズセンサーより安くできるメリットもあり、コストカットなどの観点からエントリ―クラスに採用される傾向です。
Zシリーズもそれに倣いエントリーのZ50がAPS-Cサイズ、それより上のクラス(Z5~Z7)がフルサイズを採用しています。
連続撮影速度
連続撮影速度に関しては、グレードが高いほど速いとは言えません。
最高コマ数は以下のとおりです。
- Z5:最高約4.5コマ/秒
- Z7:最高約9コマ/秒
- Z6:最高約12コマ/秒
- Z50:最高約11コマ/秒
このように、上位に行くほどたくさん撮影できるわけではなく、最新モデルほど速いとは言えないのです。
そういったことを加味すると、連射速度を重視してZ5ではなくZ50を選んだり、あるいはZ7ではなくZ6を選ぶというケースもありうるでしょう。
最後に
ニコンはDシリーズに代わってZシリーズという規格を打ち出しました。
そして今回紹介した4つのモデルが投入されたのです。
現在はエントリーのZ50から上位モデルのロークラスであるZ7がラインナップされています。
このラインナップは徐々に拡充されており、将来的にはD6のようなプロユースにも投入されるのではないでしょうか。
いずれにしてもニコンのホットなラインナップ、Zシリーズに目が離せません。
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