最近のカメラには、一眼レフやミラーレス、コンデジにも液晶モニターが装備されています。液晶モニターの種類としてバリアングル式とチルト式と呼ばれる大きく二種類があります。
可動式液晶モニターについて
まずはこの2つを語る前に、可動式のモニタについて説明します。通常カメラの背面にはこのように液晶モニターがついています。これが完全に固定されているものもあれば、近年のタイプは動かせるようになっているものが多く、これを可動式液晶モニターと言います。
この可動式液晶モニターを大きく二分すると、バリアングル式とチルト式に分かれます。今回はこの2つの違いとメリット・デメリットについて解説していきます。
バリアングル式液晶とチルト式液晶の違いは?
違いはこちらの通りで、バリアングル液晶は横に開くことができ、さらにそれを回転させることができます。キヤノンのEOS Rなどに採用されています。
対してチルト式は上下のみに動かせるものです。バリアングル式と比べると可動範囲は狭いですが扱いやすいです。SONYのα7 IIIなどに採用されています。
バリアングル式液晶のメリット
- 自由度が高く、いろんなアングルで撮影をすることができる
- 地面スレスレの定位置や、人混みで腕を振り上げての撮影にも対応できる
- 180度回転させれば自撮りも可能
可動範囲が広く、自由度が非常に高いので、どのような撮影スタイルにも対応しやすいと言えるでしょう。またディズニーランドのパレードなんかを想像していただくとわかりやすいですが、人混みでなかなか体の前に構えても写せません。
そういったときに画面を真下に向けて、腕を全力で伸ばして撮影すれば撮影も可能となります。
バリアングル式液晶のデメリット
- 縦・横2段階の操作が必要なので大変(操作に時間がかかる)
- 光軸がずれるので、視線とのずれが発生する
たとえば、上にあげたパレードなどもそうですが、シャッターチャンスにうまく合わせて撮影できるかは非常に大事です。操作が煩雑になった分、モニターの調整をしている間にお目当てのキャラが通り過ぎてしまう、なんてことも起こりうるので意外と大事な操作性です。
チルト式液晶のメリット
- モニター位置を素早く調整できる
- 光軸上のずれないので、視線とのズレが少ない
- 自撮りがやりやすい
バリアングルの二段階の調整とは違い、上下の調整のみになるので、チルト式はより調整時間を短くすることができます。こちらはバリアングル液晶で語ったデメリットと逆でシンプルに操作できます。
バリアングルが必要なシーンが自分の撮影スタイルにあるかどうか、もしない場合はチルトでもあまり問題がないといった感じで決めたら良いかもしれません。
まとめ
ちなみにモニタ固定式のものもあり、一部の上級者の方は固定式じゃないとアカン!みたいに語る人もいますが、可動式でも稼働させなければ良いのではないか?と個人的には思うので、そこまで気にしなくても良い意見だとは思います。
そして今回語ったように、バリアングル液晶はチルト液晶の上位互換ではない、ということです。それぞれのメリット・デメリットがあるので、あくまで自分のスタイルから考えましょう。
もちろんどちらのシーンもある人は、それぞれ持って特性を活かすのもアリです。(お金はかかりますが…)
バリアングル・チルトのメリット・デメリットはわかりましたか?
カメラ選びの際の一つの基準になるのが液晶タイプなので、カメラを買う際にしっかりとチェックしてから買いましょう!液晶タイプは買ってから気づいてしまう人も多い点なので気をつけましょう!
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