望遠といえば専用のレンズをつけて撮影するものと思いがちですが、デジカメでも望遠性能が優れているものもたくさんあります。
望遠を上手く使いこなせると、いつもの写真とは一風違った印象的な写真が撮れます。
望遠ならではの特徴を生かせるデジカメと、望遠写真をきれいに撮る際のコツ。
デジカメユーザーの人も是非マスターしてくださいね。
望遠のメリット
望遠写真の主な特徴は
- 近づけない場所・物でも遠くから撮れる
- 光学ズームで劣化しない
- 圧縮効果で印象的な作品に仕上がる
- ボケ効果を利用したポートレート撮影
など。
望遠写真には、望遠ならではの魅力や撮影時のメリットがあります。
デジカメでこれらの特徴を活かすには、望遠機能が優れている機種を選ぶことと、望遠に適した撮影方法をマスターすることが重要です。
望遠におすすめのデジカメ紹介
Cyber-shot DSC-WX800 (SONY)
望遠性能に特化したカメラは、本体やレンズが大きく重くなりがちです。
その点、ソニーの「Cyber-shot DSC-WX800」は約230gと軽量コンパクトなのが特徴。
望遠性能は、倍率28倍と十分な光学ズーム機能があります。
ズームするとどうしても手ブレが気になりますが、光学式手ブレ補正が付いているのも嬉しい点です。
画角は24㎜~720㎜(35㎜換算)までと、広く撮ることも可能です。また、液晶モニタが可動式で、自撮りにも便利。
荷物は減らしたいけど、いろいろなシーンを撮りたい旅行にもおすすめの1台です。
LUMIX DC-FZ85 (Panasonic)
60倍という超高倍率ズームが可能な、パナソニックの「LUMIX DC-FZ85」です。
望遠に特化した高性能機種でありながら、4K動画撮影も可能。
しかもお手頃価格なので、コスパの大変良い1台です。
望遠性能は20~1200㎜(35㎜換算)と、かなり幅広い焦点距離をカバーしています。
ズームアウトすると、目で見たとの同じくらい広い風景を収めることができ、グッとズームすれば肉眼では見えない細部も写すことができます。
PowerShotSX740 (Canon)
独自ズーム機能で約80倍まできれいにズームできる、キャノンの「PowerShotSX740」。
光学ズームは40倍と、すでに十分な望遠性能を持っているSX740ですが、さらに「プログレッシブファインズーム」を使い約80倍まで劣化せず撮影ができます。
80倍までズームができると、遠くて撮れないシーンが少ないほど。
肉眼では判別できないほどの遠方でも、くっきりきれいな解像度で撮影できるのは驚きです。
近づけない野鳥の撮影にも最適の1台です。
便利なWi-Fiやチルト式液晶も備えているので、普段使いにもおすすめです。
COOLPIX B700 (Nikon)
光学60倍と高速AFで撮りたいシーンを逃さない、ニコンの「COOLPIX B700」。
本体は約570gとコンデジにしては大き目ボディですが、光学60倍ズーム、高速の約0.09秒AFを備えた高機能カメラです。
光学60倍ズームクラスとしては世界最軽量モデルです。
一眼レフでこれほどの高倍率レンズとなると、高価なのはもちろん重さも数㎏クラス。携帯性・取り扱いやすさでは、圧倒的にB700が勝ります。
ラフに持ち歩いて撮りたいシーンがあれば、どんな画角もカバーし、高速AF機能でその瞬間を逃しません。「これさえあれば」と心強く思える万能な1台です。
COOLPIX P950 (Nikon)
焦点距離2000㎜の圧倒的な望遠性能を持つ、ニコンの最新機種「COOLPIX P950」。
大口径の大型レンズが特徴的なP950は、その見た目に違わずコンデジとは思えない性能の1台です。
24~2000㎜(35㎜換算)の光学ズーム83倍は、コンデジ最高峰。
さらにダイナミックファインズーム機能を使うと、最大で166倍・約4000㎜相当のズームが可能です。
その機能を使えば、月の表面のクレーターまでくっきりと写すことができます。
超望遠は被写体を見失いやすいですが、「クイックバックズーム」ボタンを使うと、一時的に見える画角が広がり、被写体をしっかり捉えるのに便利です。
デジカメでもきれいに望遠写真を撮る方法
三脚で手ブレ軽減
望遠撮影では遥か遠くの被写体をズームするので、手ブレの影響が大きく出ます。
せっかく光学ズームできれいに撮れるはずなのに、手ブレでブレてしまっては台無しです。
まずは、撮影する時に脇を締めたり、足を開いて安定する姿勢をとることで、ある程度の手ブレは防げます。
コンデジなどは本体が軽く、ブレやすいので撮影ポジションを上手くとるのがコツです。
そして一番効果的なのは三脚です。
高倍率で被写体を狙う時は、三脚で本体を固定してじっくり狙うことができますし、手ブレを確実に防ぐことができます。
「圧縮効果」で迫力ある映像を狙う
望遠はただ遠くの物を大きく写すだけではなく、近くの物と遠くの物の距離感をグッと近づける効果を持ち、これを「圧縮効果」と呼びます。
せっかくなら、この圧縮効果を上手く使って、いつもとは一味違う写真を撮ってみましょう。
圧縮効果を上手く使うポイントは手前と後ろに被写体を配置して、できるだけ望遠で撮ることです。
例えば、背景の山や月が大きく迫ってくるように写り、肉眼では見えなかった迫力ある世界を表現できます。
ボケを生かし立体感を出す
写真を撮る時、とりあえず広く撮っておこうととりあえず広角側で撮りがちです。
でも、何でもかんでも入れた写真は主題がぶれ、結局何を撮りたかったのかがわからなくなってしまいます。
被写体前後に距離をとり望遠で撮影すると、フワリとしたボケを作り、主題となる被写体が引き立ちます。
また、前後の動きによって、写真の中に立体感が生まれます。
ただの記念撮影より一歩進んだ、印象に残る作品になるはずです。
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