夏の暑い時期になると、アウトドアに出かける機会が増えます。アウトドアの楽しい思い出を残すため、カメラを持っていく人も多いです。
しかし、アウトドアは激しい動きをすることが多く、カメラが故障することもあります。
そんなアウトドアでも安心して使用できるのが防水カメラです。この記事では防水カメラの選び方やおすすめのモデルについて解説します。
防水カメラとは
防水カメラとは、水の中でも利用できるカメラを指します。アウトドアのアクティビティで活躍することが多く、水中での撮影が可能なことや頑丈なボディが特徴的です。
取り扱いをあまり気にせずに使用できる防水カメラは1つ持っておくだけで、様々なシチュエーションで利用できます。
しかし、各メーカーから様々な種類の防水カメラが発売されています。ここからは、初心者が気をつけるべき防水カメラの選び方を紹介します。
初心者が気をつけるべき防水カメラの選び方
防水カメラにも様々な性能差があり、初心者が理解するには難しいポイントが多いです。
ここからは、防水カメラを選ぶ際に注目すべきポイントについて
- 防水・防塵性能
- 対応水深
- カメラの基本性能
- カメラの利便性
の順に解説します。
防水・防塵性能をチェックする
防水機能がついているカメラには、「IPX」と呼ばれる基準が定められています。
一概に防水カメラと言っても防水性能が異なるため、自分が利用したいと考えているシチュエーションに合わせて防水性能をチェックする必要があります。
IPX8の数値だと高い防水性能を備えており、水中での撮影も安心して撮影可能です。
また、登山や激しいアクティビティをする人は防水性能だけではなく、防塵機能も重要です。
防塵機能とは、砂や土埃を防いでくれる機能性です。カメラの内部にゴミが入ってしまうと故障の原因になってしまうため、防塵の機能も重要です。
防塵の性能は「IP~X」で表記されていますが、IP6X以上であればハードなアクティビティにも対応できます。
対応水深をチェックする
防水カメラを選ぶ際に対応水深もチェックしましょう。海などの深度の深い水中に潜ると強い水圧が発生するため、その圧力に耐えられるかを確認する必要があります。
例えば、マリンスポーツで防水カメラを利用したい人は対応水深が深いカメラを選びましょう。基本的な防水カメラは水深10m程度のものが標準です。
性能が高いモデルは、水深50mに耐えられるものもあるため、ダイビングをする人は対応水深が深いものを選択する必要があります。
また、カメラを防護してくれるハウジングなども存在するため、対応水深以外にもカメラに装着できるアクセサリーなどもチェックしておきましょう。
カメラの基本性能で選ぶ
カメラの基本性能と言っても様々ありますが、以下の3つをチェックしておきましょう。
- 画素数
- F値
- オートフォーカス機能
画素数
画素数は一般的に多い方が繊細な写真が撮影できます。1,000万画素あれば写真を拡大表示していも綺麗な仕上がりになります。
水中での綺麗な写真を撮りたいのであれば、1,000万画素以上のものを選びましょう。
F値
続いて、F値はカメラの明るさを調節する指標です。基本的に水中の中は暗いことが多いため、F値のスペックが低いものは水中撮影に向いていません。
一方でF値を低くできるカメラは光をたくさん入れることができるため、明るい水中写真を撮影可能です。
オートフォーカス機能
オートフォーカス機能はピントを合わせやすくする機能です。被写体が動いているものだとピントは合わせにくいため、オートフォーカス機能は必須です。
カメラ初心者の方でピントを合わせるのに慣れていない人はオートフォーカス機能がついているカメラを購入しましょう。
カメラの利便性で選ぶ
続いて、カメラの利便性についても着目しましょう。防水カメラによっては、以下のような機能がついています。
- 手振れ補正機能
- ズーム機能
- Wi-FiやBluetoothなどの通信機能
手振れ補正機能
手ブレ補正機能は手持ちで撮影する人に必要不可欠な機能です。主に「電子式」と「光学式」の2種類に分かれています。
電子式は撮影された後、画像に対して手ブレ補正を加えるのが特徴です。電子式を搭載しているカメラは安価で購入しやすいですが、光学式のカメラよりも画質が落ちてしまいます。
光学式はレンズやセンサーが反応して、物理的に手ブレを補正する機能です。画像として出力される前に手ブレを防ぐことができます。
デジタル処理ではないため、画像が劣化することなく高画質な画像が保存可能です。
一方で、スペックが高いため、光学式を搭載している防水カメラは高額なものが多いです。
ズーム機能
防水カメラを使用する際に、様々な被写体を撮影します。被写体によってはズーム機能が必要となるため、ズーム機能もチェックしましょう。
ズーム機能にも
- 光学ズーム
- デジタルズーム
の2種類があります。
光学ズームはデジタルズームと比較するとレンズを物理的に動かすため画質が劣化しにくいです。デジタルズームは画像の一部を切り取ってズームする機能です。
画質にこだわるのであれば、光学ズーム機能を搭載した防水カメラを選ぶようにしましょう。
Wi-FiやBluetoothなどの通信機能
防水カメラの中にはWi-FiやBluetooth機能を搭載しているカメラがあります。Wi-FiやBluetooth接続ができるカメラはデータ転送を瞬時にできるのがメリットです。
本来であれば、SDカードを抜いてデータを転送する必要がありますが、その必要もありません。
スムーズにデータ移行をしたい人はWi-FiやBluetoothの機能が搭載されているかも確認しましょう。
おすすめの防水カメラ8選
おすすめの防水カメラとして、以下のシリーズを紹介します。
- ニコン COOLPIX W300
- オリンパス Tough TG-5
- オリンパス Tough TG-6
- Panasonic LUMIX DC-FT7
- リコー WG-6
- 富士フィルム FinePix XP140
- 防水タイプの写ルンです
- アクションカメラ全般
防水カメラによって、値段が大きく異なります。
今回は、予算を安く見積もっている人向けのエントリーモデルから高性能なモデルまで幅広く紹介します。
ニコン COOLPIX W300
ニコンから発売されている防水カメラの中でも高性能なカメラです。水深30mまで対応できるため、ダイビングなどの深い海のアクティビティにも向いています。
従来のニコンが発売した防水カメラよりも頑丈になり、年中使用できるモデルとなりました。
また、F値が2.8で明るい写真を撮影することもできるため、全体的に明るい写真を撮影したい人におすすめです。
オリンパス Tough TG-5
オリンパスから発売されている少し古いモデルの防水カメラです。
オリンパスの防水カメラは多機能で高画質で、メーカーの中でも品質が高いことで有名です。防水機能は水深15mまで使用できるため、水中での撮影も問題ありません。
上位モデルである「TG-6」を購入する人が多いですが、より価格を抑えて購入したい人はこちらを購入すると良いでしょう。
オリンパス Tough TG-6
オリンパスは防水カメラの中でも大きなシェアを持っているメーカーです。
その中でも最上位モデルである「Tough TG-6」は現在発売されている防水カメラの中でも高性能なカメラです。
防水性能や防塵性能が高く、激しいアクティビティでも耐えられるカメラとなっています。
他にもRAW撮影や4K動画撮影など、カメラとしても高性能な機能が搭載されているため、アクティビティ以外でも活躍します。
ただし、性能が揃っているカメラであるため、高額なカメラで費用を抑えたい人には向いていません。
Panasonic LUMIX DC-FT7
パナソニックは防水カメラをそこまで発売していませんが、「LUMIX DC-FT7」というトップクラスの防水カメラを発売しています。
LUMIX DC-FT7は高い性能を誇っており、水深31mへの防水機能や2040万画素の高画質を搭載している防水カメラです。
各メーカーが発売している防水カメラの中でも高性能なカメラで、防水カメラを頻繁に使用する人はこのカメラを購入することをおすすめします。
夏のマリンスポーツから冬のスノーアクティビティまで幅広く対応可能な防水カメラです。
リコー WG-6
リコーから発売されている、ハードなアクティビティにも耐えることができる防水カメラです。
水深20mまで対応で防水性能が高く、様々なアクティビティに対応できます。また高画質での写真や動画の撮影が可能で、防水カメラの中でも高性能です。
強力リングライトや顕微鏡モードなど、リコー独自の機能も付いていることからリコーファンが欲しがる一品です。
高額を出してもいいから高性能な防水カメラが欲しい人におすすめです。
富士フィルム FinePix XP140
富士フィルムから発売されているFinePix XP140は防水カメラの中でも安価に手に入るモデルです。
小型サイズで撮影方法も簡単なので、カメラ初心者でも使いやすいカメラです。
防水機能や防塵機能も搭載されており、アクティビティでの利用も問題ありません。
各メーカーで様々な防水カメラが発売されていますが、FinePix XP140はエントリーモデルとして優秀です。
そのため、初めて防水カメラを購入する人におすすめのモデルと言えるでしょう。
防水タイプの写ルンです
「防水カメラは数万円前後するし、1回だけなのでそんなに高いカメラはいらない」という人には防水タイプの「写ルンです」がおすすめです。
写ルンですは1000円前後で購入できる使い捨てのフィルムカメラ<・/strong>です。
最近ではSNS投稿のためにフィルムのような加工をするユーザーが多いことから、写ルンですにも注目が集まっています。
写ルンですは難しい操作が必要なく、ただシャッターを押すだけなのでカメラ初心者の方でも簡単に使えます。
アクションカメラ全般
防水性能のカメラが欲しい際に「アクションカメラ」を購入するのも1つの手段です。
アクションカメラは防水性能が付いているものが多く、防水カメラの代用として利用できます。
アクションカメラの中ではGo proシリーズが有名で、水深60mまで利用できるのも大きなメリットです。
一方で、アクションカメラには魚眼レンズが付いており、独特な画角でしか撮影できません。普通の写真を撮影したい人には違和感があるのでおすすめできません。
画角などにこだわらず「とにかく防水カメラが欲しい」という人にはアクションカメラがおすすめです。
防水カメラは1台数持っておくだけで、様々なシチュエーションで使える便利なアイテム!
今回は防水カメラの選び方やおすすめのカメラについて解説しました。
防水カメラの選び方は以下の通りです。
- 防水・防塵性能
- 対応水深
- カメラの基本性能
- カメラの利便性
他にもおすすめの防水カメラとして、「富士フィルム FinePix XP140」や「オリンパス Tough TG-6」などを紹介しました。
防水カメラは1つ持っておくだけで様々なシチュエーションで使用できる便利なアイテムです。
自分がよくカメラを使用するシチュエーションに合わせた防水カメラを購入して、アクティビティの思い出を残しましょう。
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