さてカメラを買おうか、とするとよく目にするレンズキットという文字。カメラ初心者の方は何が違うの?と思うかもしれません。今回はそのレンズキットについて解説していきましょう。
レンズキットとは
一眼レフカメラやミラーレスのカメラは、主にボディとレンズの2つに分かれており、レンズやボディは交換することが可能です。逆にこのレンズキットではなく、初めての一眼やミラーレスでボディ単体で買ってしまった場合「レ、レンズがない!!?」という状況にもおちいりかねません。
そうならないようにするためのものがまさにレンズキットであり、レンズキットとはボディとレンズがセットでお買い得に販売されているものになります。ちなみにレンズキットとセットになってるレンズのことをキットレンズと言います。言い間違えに注意しましょう。
すでにレンズを持っている場合
すでにレンズを持っている場合はボディのみを買うのももちろんアリです。しかし、レンズにはマウントという種類があり、このマウントが合っていないとレンズを装着することができないので、気をつけましょう。(これを接続するアダプターというものも存在しますが今回は割愛します
また、基本的にレンズキットのキットレンズはそのボディと相性の良いものとなっておりますので、非常にコストパフォーマンスに優れたものになっております。ただし、レンズにこだわりがある方や高級レンズなどに比べるとコスパの分つくりは単純なものが多いので、中級者〜上級者には合わない可能性もあります。
巷にはキットレンズは使えない、と豪語する方もいますが、コスパを重視する分、高級品を揃えている熟練の方からそういう意見が出るのは仕方がないことでもあるので、初心者は気にせずコスパの良いレンズキットを買うのを本記事ではオススメします。(もちろん中級者〜上級者でも使っている人はいますよ
ダブルズームキットとは
ダブルズームキット(ダブルレンズキット)とは、その言葉の通り2つのキットレンズがセットになったものです。18-55mmの標準ズームレンズと55-300mmの望遠レンズのようなものがセットになっているものです。(F値の違うレンズがセットになってる場合もあります
SONYやCanon、NikonやOLYMPUSなど、主要なカメラメーカーからはほぼほぼ販売されているもので、こちらも非常にコストパフォーマンスに優れたものとなっております。
こちらのダブルズームキットに関しては、エントリー機と言われるミラーレスカメラの入門用や初心者用としてのセットが多いです。これは上位機種になるとレンズをすでに所有しており方が多いので上位機種では単体で発売されることが多いためです。
じゃあダブルズームキットを買えばいいの?
一概にイエスとは言えませんが、入門としてレンズの違いを把握したり、コスパよくカメラを始めたい方にはとてもおすすめできる選択肢かと思います。メリットばかりあげると不安になる方もいるかと思うので、ここで少しデメリットを解説しましょう。
ダブルズームキットを買うデメリット
- レンズ交換が面倒
- レンズ交換に伴い、故障・汚れやほこりがつく可能性が増える
- 望遠レンズがかさばる
- キットレンズが2つなので値段が少し上がる
ざっと上げるとこのへんでしょうか。2つのレンズがついているため、レンズが1つの場合のと比べて、荷物が1つ増え、それを交換する際のほこりなどがネックになります。レンズが汚れてしまった場合、専門の知識がないとレンズを傷つけてしまったり、専用の器具がないと掃除ができなかったりするので注意です。
望遠レンズは通常のレンズよりもかさばりがちであり、必要のない場面では邪魔になる可能性もあるので、値段の面もありますし、自分の使うシーンを考えて必要ない場合は買わないという選択肢をとるのも大事かと思われます。
まとめ
レンズキットとダブルズーム(レンズ)キットについて見てきましたが、初心者・入門者にはとてもおすすめ!中級者以上はちょっと考えましょう、というのが結論になるかと思います。
標準レンズと望遠レンズの違いを知った上でわかることもたくさんあるので、まずはどちらも経験して次の選択肢を考えることが大事だと言えるでしょう。他のレンズに興味を持った人は、レンズについての詳細記事もあるので、あわせてチェックしましょう。
初心者におすすめのレンズキットの紹介
EOS Kiss M ダブルレンズキット
コストパフォーマンスの良い老舗CanonのMシリーズ。軽量で約値段も7.9万円とミラーレスのダブルレンズキットとしてはかなりお求めやすいものになります。Canonが女性や初心者向けに製作しているものなので見た目も可愛らしいつくりとなっております。
標準ズームレンズにEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとパンケーキレンズにEF-M22mm F2 STMが付属しており、レンズに関しても軽量で持ち運びやすいものになっております。
パナソニック LUMIX GF9 ダブルズームレンズキット
パナソニックから軽量ながらデザイン性にも優れたGF9。後継機種GF10も発売されていますが、こちらはコスパに優れ4.8万円ほどなので、最新機種にこだわりがなければGF9のほうがコスパの良い製品と言えるでしょう。
標準ズームレンズにLUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.と単焦点レンズにLUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.が付属しており、自撮り用の4Kセルフィーなどにも対応しており、現代的な使い方にも特化した作りになっております。
ソニー α5100 ダブルズームキット
SONYからもコンパクトで性能に優れたα5100。0.07秒という高速AF(オートフォーカス)に対応しながら、5.2万円という高スペック・高コスパを実現しております。
標準ズームレンズにE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS(SELP1650)と望遠ズームレンズにE 55-210mm F4.5-6.3 OSS(SEL55210)が付属しており、携帯性と高性能を併せもった機種となっております。
FUJIFILM X-T30 ダブルズームレンズキット
老舗カメラメーカーの富士フィルムからX-T30のダブルズームレンズキット。2019/9発売と近代的な処理性能など高画質に自信のある機種となっております。値段は11万ほどになり、ちょっと奮発できる方には選択肢の一つになってくると思います。
標準ズームレンズにXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZと望遠ズームレンズにXC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIが付属しており、富士フィルムの安定感や使い心地が好きな方にはおすすめなカメラです。
さぁ、レンズキットを買ってカメラの世界を始めてみよう!
初心者にとって最良の選択肢となりうるレンズキット・ダブルズームキットを紹介してみました。これを基盤にカメラの知識をつけ、いろいろなレンズやボディの違いを見つけていくのもカメラの楽しみの一つかと思います。
この機会にぜひ、レンズキットを買ってカメラの世界に入門するきっかけとしてみましょう!
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