子供の運動会は一生の思い出に残る貴重な機会であり、シャッターチャンスが何度もある大きなイベントです。しかし、運動会の撮影は全て取り返しの効かない一度きりのチャンスしかありません。そのために運動会の撮影に意気込んでいる方の中には以前に悔しい思いを経験された方も多いのではないでしょうか?
この記事では決定的な瞬間を逃さず、素晴らしい思い出を写真に残せる運動会撮影のコツやテクニックを紹介しましょう!初心者でも分かりやすくまとめましたので、ぜひご一読くださいね!
運動会の撮影にお勧めの撮影グッズ
普段から屋外でスポーツ競技などを撮影している人以外には運動会のような場所での撮影はカメラが好きな人でも未経験のことがあります。特に室内撮影がメインだったという方なら運動会前に屋外撮影に慣れておいた方が良いでしょう。
屋外での撮影は室内撮影とは明るさが全く違います。明るい日中であっても室内とは光の量が大きく変わるのです。
また、被写体と距離があり、安定した場所で撮影が難しいという環境は普段あまりないでしょう。ここでは、運動会の撮影のために用意しておくべきもの・便利なものを紹介しましょう。
望遠ズームレンズ
基本的に運動会の撮影では被写体に近づくことができません。さらに遠くからのアングルばかりでは迫力に欠けますし、子供の表情を撮影するのも難しいでしょう。
所有しているカメラによっては望遠ズームレンズが高額になってしまう場合もありますのでレンズのレンタルなどを検討するのも良いですが、毎年使用することを考えると購入してしまった方が経済的ですね。
価格・サイズ・重さに注意して運動会の数ヶ月前にはレンズを購入し、練習をしておいた方が良いでしょう。
バリアングル液晶タイプのカメラ
もし、運動会前にカメラの購入をするのであれば液晶モニターが自由に稼働できるバリアングル液晶タイプのカメラの購入がお勧めです。
運動会は最前列でない限りは前にいる方の頭が映り込んでしまいます。バリアングル液晶があれば、人混みを避けるために高く手を上げても液晶の角度を変えて撮影ができますね。
また、太陽の反射によって液晶モニターが確認しづらい時にも、液晶の角度を変更して対応できるでしょう。
バッテリーやメモリーカード
普段の撮影ではバッテリーやメモリーカードの予備を持ち歩いていない方も多いようですが、運動会は長丁場になりますし連写や動画も使用するため、いつも以上にバッテリー消費が激しくなりメモリーカードも使います。
余裕を持った撮影ができるように、可能な限り予備を準備しておきましょう。いざという時に後悔しても何の対策も打てません。
三脚・一脚など
望遠ズームレンズは重く、手ブレの心配もあります。さらに運動会では長時間同じ姿勢で子供の順番を待つことが多いです。三脚や一脚があれば安定した撮影ができますね。
学校によっては三脚や一脚の使用を禁止している場合もありますので、必ず事前に確認しておきましょう。
小さいレジャーシート・椅子
長時間しゃがむ姿勢はとても体に負担がかかりますし、ブレが発生しやすい不安定な状態です。座って撮影がしやすいように一瞬で折りたたみできるコンパクトなアウトドアチェアを使用するか、レジャーシートを小さく畳んでお尻の下に敷きましょう。
アウトドアチェアについても三脚と一脚同様に学校によっては使用を禁止している場合がありますので注意してください。
両手が自由になるバッグ
カメラバッグは観客席に置いておけると思いますが、貴重品などを持ち歩くバッグは必要ですね。運動会の撮影時には必ず両手が自由になるタイプのバッグを選ぶようにしましょう。
リュックはとても便利ですが、あまりに大きいものだと他の保護者の迷惑になる場合もありますので、気をつけてください。
運動会の撮影に必要な事前準備
運動会の撮影には必ず事前準備が必要です。この準備には撮影者だけでなくお子様にも協力してもらうようにし、楽しく当日を迎えましょう。
事前準備があるかないかで写真の仕上がりは大きく変わりますよ。
運動会のプログラム確認・立ち位置や順番の確認
自分の子供の出場予定のプログラムを確認します。多くの小学校では分かりやすいプログラムや入場位置・退場位置・スタート位置・ゴール位置などを事前にお知らせがあるでしょう。
しかし、プログラムに参加する本人の順番や立ち位置までは分からないことが多いので、運動会の練習をしているお子様ご本人に「このプログラムは何番目に走るのか?」「このプログラムではどのあたりで踊るのか?」などを聞いてプログラムに書き足しておきましょう。
時間に余裕があるのなら、運動会前に場所の確認に校庭を訪れてみるのも良いですね。
当日は広い校庭の中で、多数の子供の中から自分の子供をいち早く見つけなくてはいけません。学校の規模によって変わりますが、思っている以上に困難な作業であると理解しておきましょうね。
夫婦の役割を決める
ご夫婦で運動会に参加する場合は「応援する人」「撮影する人」に分担すると良いでしょう。撮影に熱中してしまうと応援が疎かになりますし、撮影スポットと応援スポットに最適な場所が違う場合もあります。
運動会の撮影に最適なカメラの撮影モードや設定
運動会では動きの速い被写体を撮影することが基本となります。そのためカメラの設定も運動会に対応しやすいようにしておきましょう。
当日慌てて設定を調整する自信のない方は事前に設定してしまっても良いですね。
スポーツモード
カメラの設定にスポーツモード(メーカーによっては名称が違う場合もあります)があればスポーツモードを使用しましょう。自動的にシャッタースピードが速く設定され、速い動きの一瞬を捉えて撮影します。
Tvモード・Sモード
スポーツモードなどの設定がないカメラれはTvモード・Sモード(どちらもシャッタースピード優先モード)を選びます。
シャッタースピードを自分で設定すると、そのシャッター速度に合うようにカメラが自動的に絞りなどを最適な数値に調整してくれます。
シャッタースピードの目安としては、天気の良い屋外で走る子供を撮影するなら1/500秒以下が良いでしょう。被写体のスピードや天候による明るさの違いにも影響を受けますので、本番前に調整しておきましょう。
連写撮影
特にリレーなどの撮影をする時には積極的に連写機能を使用しましょう。一瞬一瞬で変わる動き全てをしっかりと捉えることが可能になります。
運動会での撮影は可能な限り全て連写モードで行うと良いですね。
各プログラムごとの撮影のコツ
運動会のプログラムはとても種類が豊富なため、そのプログラムによって最適な撮影方法が変わります。プログラムごとに撮影のコツを把握しておき、最適な方法で撮影ができると良いでしょう。
リレーなどの走る動きがメインのプログラム
リレーなどを撮影するにはベストな撮影ポジションが2箇所あります。一つ目は走っている子供を横から撮影するポジション・二つ目はゴール前で待ち、走ってくる子供のゴールの瞬間を正面から撮影するポジションです。
リレーが複数回あるのであれば、両方のポジションを撮影するのも良いですね。どちらのポジションも連写機能を駆使してスタートからゴールまで子供を撮影し続けるようにしましょう。
ダンスや組体操などのプログラム
ダンスや組体操はスタートからゴールまで想定外の動きをする場合があります。校庭全体を移動するような場合には、どこがベストな撮影ポジションかを選定する必要もありますね。
お子様に立ち位置の確認をすることが非常に重要になってきます「何を正面にして右(または左)から何番目か」など具体的な位置を把握できるようにしておきましょう。
また、プログラムの途中でお子様を見失ってしまう場合もあるでしょう。そのような恐れがある場合はプログラムスタート時だけでもお子様を中心に撮影して、その後は全体の撮影をするまたは応援に徹するようにしましょうね。
お弁当の時間
ついつい油断しがちですが、お弁当を食べるお昼休みも立派なプログラムの一つ。美味しそうなお弁当を食べるお子様をしっかり撮影しておきましょう。
テントなどを用意したのなら、テント全体の雰囲気も撮影しておくとその場の雰囲気が伝わりやすくなります。
また、お昼休みにはお友達との触れ合いもあると思いますので、普段撮影できないお友達とのシーンも写真に残せますね。
開会式・閉会式
緊張気味な顔の開会式・ほっとしたような疲れたような表情の閉会式。どちらも撮影しがいのある機会です。
特に閉会式はテントなどの片付けに専念してしまうご家族もいるようですが、運動会最後のお子様の表情を撮影するのも良い思い出になると思います。
プログラム以外でのシャッターチャンス
運動会の撮影と言えば、お子様の出場しているプログラムばかりが浮かんでしまいますが、実はプログラム以外の方がお子様の自然な表情が撮影できることがあります。
運送会のプログラム以外ではどのような場面を撮影するべきなのかをまとめました。
運動会に行く前の姿
運動会の朝は慌ただしく撮影が難しいかもしれませんが「これから運動会!」というお子様の緊張や元気な様子を撮影するのもお勧めです。
お弁当
お弁当は毎年違いますし、お母さんから子供への運動会の応援の証でもあります。必ず撮影して思い出の一つにすると良いですね。
運動会の全体像
ついついお子様ばかり撮影してしまう方が多いようですが、その日の雰囲気・その日の天気を何十年後にも感じられるように、運動会全体の景色を撮影するのも良いです。
アルバムやフォトブックにまとめる時にも画像のバランスがとりやすくなります。
応援席
自分の組を一生懸命に応援するお子様の姿も非常に印象的ですので可能であれば応援席の様子も撮影しておきましょう。お友達とのショットも撮影できますね。
運動会から帰宅後
運動会の帰宅後には頑張った運動会が終わり、とてもすっきりとした表情を見せるお子様が多いです。家族全員疲れている状態かもしれませんが、そんな思い出も形に残しておきましょう。
運動会での写真撮影の注意点
運動会での写真撮影にはいくつかの注意点があります。心がけるだけで変わるものなので、事前に理解しておきましょう。
子供のアップばかりを撮影しない
望遠ズームレンズがあると、つい自分の子供のアップばかりを撮影してしまいますが、それでは運動会の雰囲気を残すことが出来ませんね。
クローズアップ・アウトを上手に使い分けるようにしましょう。特に走っている最中の様子は体全体が写っている方がスピード感も迫力も演出できます。
周囲の保護者への配慮を忘れない
学校によっては運動会の撮影は非常に殺伐としたものである場合もあります。望遠ズームレンズはサイズも大きいものですので、他の保護者の撮影の邪魔になったり、混み合う場所での取り扱いには細心の注意を払いましょう。
まとめ
運動会での写真撮影のコツを具体的に紹介いたしました。注意点まで理解いただければ、涙あり・笑顔ありの思い出が詰まった運動会写真が撮影できます。
本文にも記載いたしましたが、運動会の撮影を成功させるコツは事前準備にあります。決定的な瞬間を逃さないようにしっかりと時間を用意して事前準備を行いましょう!
また、熱中するばかりに撮影に気を取られ過ぎず、お子様の応援を忘れないように注意してくださいね。
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