以前の記事「今の時代だからこそ知りたいフィルムカメラの魅力」ではフィルムカメラの魅力をお伝えしました。
しかし、プロの世界もデジタルに移行している今。
フィルムカメラに限界を感じた方、フィルムカメラが趣味だった方が再びカメラを趣味としようと思ったらデジタルカメラが全盛になっていたことを知った方など、デジタルカメラへの移行を検討している方も少なくありません。
そんなフィルムカメラの世界から移行したい方が注目していただきたいのがニコンのデジタル一眼です。
フィルムカメラと比べてデジタルカメラの優れている点
デジタルカメラやデジタル一眼を購入したいけれど、何となく抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。
ここではフィルムカメラにはない、デジタルカメラの優れている点についてお話しします。
デジタルカメラの優れている点は、圧倒的な連写性能、動画撮影も可能、撮影枚数を気にする必要がない、後から修正できると言った点が挙げられます。
連写性能
連写に関しては、入門機であっても秒間3枚、上位機種に至っては12枚も可能です。
そのため、ラケットでボールをとらえた瞬間や鳥が魚をついばむ瞬間などをそれらの中から選ぶこともできます。
これをフィルムカメラで行うには運と非常に高度な技術が必要ですから、それを考えるとかなり容易に撮影できます。
動画撮影
デジタルなので、そのままデジタルビデオカメラのように動画撮影にも利用できます。
動画撮影なども趣味で行っている方は、機材の整理にもなりますからこれもメリットです。
撮影枚数
撮影枚数を気にする必要もない点も注目と言えます。
フィルムカメラであれば36枚程度撮影すれば一本終わってしまいますが、デジタル一眼であれば記憶媒体の許す限り撮影可能なのです。
記憶媒体やバッテリーを交換すれば、一日数万枚という驚異的な枚数も不可能ではありません。
修正機能
さらにデジタルなら撮影後も修正ができます。
フィルムカメラだと光量が不十分で真っ黒になってしまった写真はどうしようもありません。
しかし、デジタルカメラで撮影したものであれば、修正してそこから明るい写真にしてしまうことも無理なくできます。
今まであきらめていた失敗写真も修正によって傑作写真に化けることすらあるのです。
フィルムカメラファンも納得するニコンの機種
このようにフィルムカメラのメリットを紹介してきましたが、現代のデジタル一眼はどんな機種がそれらのメリットを極力享受できるでしょうか。
一つの基準として
- フルサイズであること
- 詳細な設定が可能であること
- フィルムカメラの頃のレンズも利用できること
これらを満たした機種としておすすめしたいのがニコンのカメラです。
ニコンのカメラはフルサイズに対応しているものも多く、フィルムカメラの感覚に近い画角が撮影できます。
また、ニコンのフィルムカメラレンズであるFマウントはデジタル一眼でも使用できます。
ニコンのフィルムカメラユーザーであれば、フィルムカメラ時代のレンズ資産もそのまま利用できるのです。
オートフォーカスなどの機能は使えませんが、手で調整することでフィルムカメラらしさをデジタルカメラで体験できるという点でむしろメリットにもなるでしょう。
安易にオートに頼らない細かな設定ができる機種も豊富です。
それらの点を鑑みておすすめの機種を紹介します。
Nikon Df
外見がかつてのニコンのフィルムカメラをほうふつとさせるデザインというだけでなく、調整方法も上部のダイヤルを使って調節するなどフィルムカメラの感覚で操作可能です。
設定画面を見ながら煩雑な操作をすることなく、極端な違和感を感じずに移行できるという点で最もおすすめできます。
ただ、デジタルカメラの性能としては、連写数や画素数などが若干物足りない印象があり、あくまでフィルムカメラからの移行や併用を前提としたカメラであると知っておきましょう。
Nikon D5
機材も腕もプロ並みというフィルムカメラユーザーにお勧めしたいモデルです。
フルサイズであることはもちろん、各種設定が非常に細かくできるモデルであり、フィルム派のプロもデジタルで撮影するときに用いるモデルでもあります。
デジタル化すべきところはデジタルにというような割り切りがされているので、デジタルの機能に慣れるまではカメラに鍛えられるという感覚かもしれません。
しかし、気づいたらフィルムカメラの世界をデジタルに持ち込めていた、そんな体験ができる一台です。
Nikon D850
過去のレンズ資産をそのまま利用したいフィルムカメラユーザーにおすすめの機種です。
一眼レフカメラの性能としても抜群の性能を持っているだけでなく、Wi-FiやBluetoothといった画像の無線転送を可能としています。
フィルムカメラから大きくかけ離れた機能も多く、最初は馴染めない部分もあるかもしれません。
しかし、設定の細かさやフィルムカメラらしい画像の仕上がりを目指せるなど、フィルムカメラユーザーをも満足させる懐の広さを感じさせるモデルです。
Nikon Z7
ニコンの新しいレンズ規格Zマウントに対応したカメラです。
フィルムカメラから大きくかけ離れた機能を多数搭載していますが、画角は同じフルサイズになっています。
フィルムカメラとの違いに戸惑うこともありますが、フィルムカメラから移行しつつ最新の技術に触れたいという方にはお勧めの1台です。
Fマウントのレンズ資産は、そのままでは使えませんが、アダプターを購入すれば利用可能です。
アダプターをプラスしても使ってみたい、新しいニコンのカメラを体験できるモデルです。
まとめ
フィルムカメラを使い慣れたユーザーはデジタルカメラに抵抗のある人も少なくありません。
ただ、撮影後すぐに完成した写真を確認できたり、フィルムの数を気にせず何千枚も撮影出来たり、写実性の面では圧倒的にデジタルカメラが勝ります。
こういったデジタルの良さも知ったうえで、今回おすすめしたニコンの機種を軸にデジタルを一度使ってみてはいかがでしょうか。
両方使ってみることで、あらためて両者の良さが分かることも多いでしょう。
最後にニコンは現在伝統のFマウントからZマウントへ移行を開始しています。
レンズ資産があればFマウントでもいいかもしれませんが、もし新しい規格に挑戦したいのであればNikon Z7を軸にしてみるのもおすすめです。
コメント