SNSの浸透やカメラの性能が上がったことにより、多くの人が手軽に写真を撮影したいと考えるようになりました。その中でも特に小さいカメラであるコンデジは手のひらサイズのようなコンパクトな外観と優れた性能を兼ね備えていることが大きな特徴です。
しかし、あまりに多くの種類のカメラがあるため購入の時には迷ってしまうのではないでしょうか?そのため、この記事ではコンデジ選びのポイントをまとめました。コンデジの購入を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてくださいね
コンデジとは何か?
まず、コンデジの定義をお伝えしたいと思います。
コンデジとは、コンパクトデジタルカメラの略称のことです。ちなみにデジタルカメラはその他に一眼レフカメラ・ミラーレスカメラなどが存在します。
この3つのカメラは構造が全く違うのですが、ここではサイズのみに絞って話を進めましょう。一眼レフカメラは誰もが思い浮かべる典型的なカメラの形状でハッキリ言えば重く大きいですね。ミラーレスカメラは年々小型化されておりますが、やはりコンデジに比べれば大きいです。
サイズ以外の特徴として、一眼レフカメラとミラーレスカメラは本体とレンズが取り外しでき、レンズを交換して多くの撮影を楽しむ要素を持っています。カメラ本体はもちろんレンズの価格も考えると、安価に手に入れることは難しいと言えるでしょう。
それに対してコンデジはカメラ本体にレンズが内蔵されているので、一台でカメラとして成り立っています。基本的には追加で機器を購入する必要もなく、手軽に写真を楽しめるカメラです。
コンデジの選び方のポイントまとめ!
そんな手軽に写真を楽しめるコンデジは年々その需要が高まり、非常に多くの種類のカメラが販売されていますので、コンデジを購入する時にはポイントを押さえて機種の選択をしなくてはいけません。
何を基準にカメラ選びをすれば良いのか分かりやすく説明いたしましょう。
カメラ本体の大きさと重さ
コンデジを購入する方の大半はカメラのサイズが小さい方が良いと考えていると思います。最近では100g以下の重さのカメラも珍しくないほどコンパクトになっており、その小ささと軽さに驚かされるかもしれません。
性能とのバランスを確認する必要もありますが、サイズが非常に小さくても高性能なカメラもあり、小さいから機能を最小限にしているというわけでもありません。
カメラの画素数
画素数とは画像の最小単位のことで、ピクセル(pixel)とも言います。例えば2100万画素であれば、その数通り2100万個の画素を使って画像にしています。
一般的には画素数が多ければ多いほど画質が上がるのですが、単純に一番画素数の多いカメラが優れているとは限りません。
なぜなら、一定の画素数を超えると通常の現像では差をあまり感じられなくなるためです。写真をA4やA3などのサイズに引き伸ばして印刷する予定があるのならば話は別ですが、写真サイズ程度の印刷やデータとして楽しもうと考えているのであれば2000万画素でも多すぎるくらいです。
画素数が多いカメラは高額ですし、写真データ自体も重くなります。オーバースペックな画素数はあまりオススメできませんね。
手ブレ補正機能について
動き回る子供や動物を被写体にする場合は手ブレが気になりますよね。その手ブレを抑えることができる手ブレ補正機能がある機種を選ぶと安心して撮影ができますし、多少暗い場所でもブレが発生しにくくなります。
その性能はカメラによって変わりますので、それぞれのカメラの手ブレ補正を比較する必要があるでしょう。
カメラのズーム性能について
子供の運動会などの遠くにいる被写体にズームアップして撮影がしたいと思っているなら倍率7〜10倍以上が可能な高倍率ズーム機能が必要でしょう。
ちなみに高倍率ズームには大きく分けて光学ズームとデジタルズームの2種類の方法がありますが、光学ズームがレンズ自体を動かして撮影するのに対し、デジタルズームは画像の一部を補完拡大する方法でズームアップするために画像が荒くなってしまうことがあります。
きれいにズーム撮影がしたいのであれば、光学ズームができる機種が良いでしょう。
マクロ撮影について
マクロ撮影とは花や食べ物などの被写体に近づき、アップで撮影する方法です。とても独特な映像が撮影できるので、多くのカメラにマクロモードが用意されています。
ここでポイントになるのは同じマクロモードでも実際に被写体に近づける距離がカメラによって変わるということです。最短撮影距離が近いものほど被写体に近づけるカメラであると言えます。
十分にマクロ撮影を楽しむのであれば最短撮影距離3cm未満のものを選びましょう。
Wi-Fi機能について
Wi-Fi機能やBluetooth機能があれば、撮影してすぐにスマホで写真を確認したりSNSに投稿するなどの楽しみ方が増えます。
その場にいる友人にすぐ撮影画像を渡したり、スマホと連携することでカメラを遠隔操作を行って撮影することが可能な機種もありますので、写真の撮影方法も増えますね。
自撮り機能へのこだわり
自撮りをしたいのであれば、背景の液晶モニターが回転し液晶モニターを確認しながら撮影ができるものが良いでしょう。
また、広角レンズのカメラであれば撮影できる範囲が広まるので、人数が増えても上手に自撮りできますよ。
防水・防塵性能
海のレジャーやスポーツを楽しみながら写真を撮影したいと考えているのであれば、防水・防塵性能のあるコンデジを選びましょう。
中には水深15mまでの深さに防水性能を発揮できるカメラもあるので、マリンスポーツ中の撮影も楽しめますね。
初心者におすすめのコンパクトデジタルカメラ6選
コンデジを選ぶ時のポイントをまとめましたが、こちらでは実際に初心者にオススメなコンデジを紹介したいと思います。
どのカメラも特徴があり、性能の高いものばかりを選びましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
高級モデルならではの性能と使い心地:RICOH GR Ⅲ
コンデジの中でも「高級コンデジ」の代表とも言えるGRⅢは一眼レフカメラに近い高画質とコンデジらしいコンパクトさを両立したカメラです。
写真撮影の勉強ができるコンデジ
GRⅢはズーム機能を搭載していない単焦点のカメラなので、構図は自分で動きながら考えることになります。この作業は写真の勉強に重要な「考えて撮影する」訓練になり、自然と構図を学ぶことができるのです。
コンパクトなのに一眼レフカメラに匹敵する画質
一眼レフカメラ並の写真が手のひらサイズのカメラで撮影できるということで、長時間カメラの持ち歩きが負担となる旅行スナップなどにもオススメのカメラです。
3軸方向・4段分の強力な手ブレ補正も搭載しており、どのような場面でも美しい写真を撮影することができるでしょう。
寸法 | 約109.4(横幅)✕61.9(高さ)✕33.2(奥行き)mm |
質量 | 約257g(付属充電池及びメモリーカード含む) |
焦点距離 | 35mm判換算で約28mm |
F値 | F2.8〜F16 |
有効画素数 | 約2424万画素 |
感度 | ISO100〜102400 |
最短撮影距離 | 標準:10cm〜 マクロモード:6cm〜12cm |
ズーム機能 | なし |
Wi-Fi/Bluetooth | あり |
手ブレ補正 | あり |
可動式液晶 | なし |
光学35倍ズームで遠くの被写体も撮影:Nikon COOLPIX A1000
コンデジと言えばCOOLPIXと言われるほどの知名度のある昔からあるシリーズで、初心者でも使いやすい操作性に優れています。
最高倍率光学35倍ズーム
迫力の超望遠撮影まで手軽に楽しめる超望遠840mmまでの光学35倍ズームを搭載。
ズームの際に被写体を見失わないように一時的にズームバックし被写体を捉えやすい工夫もされています。超望遠でも色にじみを低減した撮影ができるので、子供の運動会などでも活躍できるでしょう。
自動で切り替わる電子ビューファインダー
液晶パネルを使った撮影は、日差しの強い屋外などで見えにくくなってしまいます。ビューファインダーを使用するのに特に操作の必要はなく、ファインダーに目を近づければセンサーが察知して自動的にファインダーでの撮影モードに切り替わります。
寸法 | 約114.2(横幅)✕71.7(高さ)✕40.5(奥行き)mm |
質量 | 約330g(付属充電池及びメモリーカード含む) |
焦点距離 | 35mm判換算で約24mm-840mm |
F値 | F3.4〜F6.9 |
有効画素数 | 約1604万画素 |
感度 | ISO100〜6400 |
最短撮影距離 | マクロモード:1cm〜 |
ズーム機能 | 光学ズーム倍率:最大35倍 電子ズーム倍率:最大4.0倍 ダイナミックズーム倍率:最大2.0倍 |
Wi-Fi/Bluetooth | あり |
手ブレ補正 | あり |
可動式液晶 | あり |
4K動画も撮影できる:Canon PowerShot G7 X MarkⅢ
静止画はもちろん動画への強さが魅力的なPowerShot G7 X MarkⅢでは最新のセンサーを搭載することで、高感度の撮影が必要となる暗い場所でもノイズを発生しにくくなりました。
カメラから直接ライブ配信
ライブ配信サービスの機能を搭載しており、Wi-Fiに接続するとカメラから直接YouTubeなどにアップロードができます。
外付けマイクにも対応しているので、ライブ配信など「今」を配信したい時に最適な機能ですね。
高倍率ズームでありながらボケを楽しめる高性能なレンズ
光学ズーム4.2倍のズームが可能なレンズはF1.8-F2.8の大口径なので、美しいボケを楽しんだり、暗い場所での撮影にも対応できる能力を持っています。
寸法 | 約105.0(横幅)✕60.9(高さ)✕41.4(奥行き)mm |
質量 | 約304g(付属充電池及びメモリーカード含む) |
焦点距離 | 35mm判換算で約24mm-100mm |
F値 | F1.8〜F11 |
有効画素数 | 約2010万画素 |
感度 | ISO125〜12800 |
最短撮影距離 | マクロモード:5cm〜50cm |
ズーム機能 | 光学ズーム倍率:最大4.2倍 電子ズーム倍率:最大4.0倍 プログレッシブファインズーム倍率:最大8.4倍 |
Wi-Fi/Bluetooth | あり |
手ブレ補正 | あり |
可動式液晶 | あり |
水中撮影もできる防水カメラ:OLYMPUS Tough TG-6
過酷な環境でも高画質な撮影を実現するオリンパスのTough TG-6。アウトドアやスポーツを楽しみながら写真撮影を行いたいと思っている方にピッタリのカメラだと言えるでしょう。
安心感のある強靭なボディ
防水性能水深15m、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10度、防塵、耐結露といった性能を保持した特徴的なカメラです。マリンスポーツはもちろん、土砂降りの雨の中でも撮影ができ、登山やウィンタースポーツにも耐えられる耐低温性能も持ち合わせています。
さらに水中専用のアクセサリーである別売りの防水プロテクターを装備すれば水深45mまでの深さに対応でき、スキューバダイビングの際の水中撮影を楽しむことも可能です。
驚きのマクロシステム
顕微鏡モード・顕微鏡コントロールモード・深度合成モード・フォーカスブラケットモードの4種類ものマクロ撮影モードが用意されており、虫などの生き物の接写にも対応しています。
レンズの先端から1cmまで被写体に近づくことができるので、迫力のある映像を画像に収められますね。
寸法 | 約113.0(横幅)✕66.0(高さ)✕32.4(奥行き)mm |
質量 | 約253g(付属充電池及びメモリーカード含む) |
焦点距離 | 35mm判換算で約25mm-100mm |
F値 | F2.0〜 |
有効画素数 | 約1200万画素 |
感度 | ISO125〜25600 |
最短撮影距離 | マクロモード:1cm〜 |
ズーム機能 | 光学ズーム倍率:最大4.0倍 |
Wi-Fi/Bluetooth | あり |
手ブレ補正 | あり |
可動式液晶 | なし |
コンパクトなのに高性能:Canon IXY 650
不動の人気を誇るキヤノンのコンデジシリーズIXY。コンパクトなサイズと高い性能を両立しており、初心者が使いやすい直感的な操作性も魅力の一つです。
カメラがオートでシーンを認識
難しい設定は必要なく、撮影する場所の光の加減や人の顔があるかないかをカメラが自動的に認識し、最適な撮影シーンを選んでくれます。
そのシーンは32種類も用意されており逆光での撮影でもきれいに仕上がる・猫や犬などの被写体も認識に自動追尾してくれる・薄暗い場所でも雰囲気を生かした撮影ができるなど、どんなシーンもオートで任せられる安心感がありますね。
多彩なブレ補正を使い分け
シーンの認識と同様に、ブレ補正についてもシーンに合わせて自動的に切り替えられます。
夜景の撮影・速い動きのある被写体の撮影・望遠での撮影でも最適なブレ補正を行ってくれるので、せっかくの瞬間がブレで台無しになってしまうようなこともありません。
寸法 | 約99.6(横幅)✕58.0(高さ)✕22.8(奥行き)mm |
質量 | 約147g(付属充電池及びメモリーカード含む) |
焦点距離 | 35mm判換算で約24mm-300mm |
F値 | F3.6〜F20 |
有効画素数 | 約2020万画素 |
感度 | ISO80〜3200 |
最短撮影距離 | マクロモード:1cm〜50cm |
ズーム機能 | 光学ズーム倍率:最大12.0倍 デジタルズーム倍率:最大4.0倍 プログレッシブファインズーム倍率:最大24.0倍 |
Wi-Fi/Bluetooth | あり |
手ブレ補正 | あり |
可動式液晶 | なし |
防水性のある小型ボディで高画質技術:SONY RXOM2
一瞬カメラとは思えないキューブ状のボディは水深10mまで撮影可能な強さを持ち、写真だけでなく動画撮影も可能です。
さらに優れた画像処理アルゴリズムを搭載しているので、自然な質感や被写体を細部まで表現することができるでしょう。
超小型なのに非常に強い
防水性能水深10m、耐衝撃2.0m、耐荷重200kgf、防塵性を兼ね備えているため、雨の日や水中での撮影も可能で、使用する場所を選びません。耐荷重も高いので、ポケットなどに入れて気軽に持ち歩いても大丈夫ですね。
可動式の液晶モニター
これだけ小さなカメラでありながら、液晶モニターを上方向180度、下方向90度まで角度調整ができます。自撮りはもちろんハイアングル・ローアングルの撮影にも対応でき、さまざまな角度で撮影がしやすいようになっています。
寸法 | 約59.0(横幅)✕40.5(高さ)✕35.0(奥行き)mm |
質量 | 約132g(付属充電池及びメモリーカード含む) |
焦点距離 | 35mm判換算で約24mm |
F値 | F7.9 |
有効画素数 | 約1530万画素 |
感度 | ISO125〜25600 |
最短撮影距離 | マクロモード:20cm〜 |
ズーム機能 | 全画素超解像ズーム:最大2倍 デジタルズーム:最大4倍 |
Wi-Fi/Bluetooth | あり |
手ブレ補正 | あり |
可動式液晶 | あり |
まとめ
コンデジを購入する時に考えるべきポイントと、オススメのカメラを紹介させていただきました。さまざまなニーズに応えられるような代表的なカメラを厳選しましたので、コンデジと言っても用途によって多くの選択肢があるとお分かりになったかと思います。
可能であれば実際に店頭で手に取り、使い心地を確認した上で購入するカメラを決めることがオススメですよ!
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